Sunday, June 17, 2012

【書評】言葉の力@猪瀬直樹

ここで言う、言葉とは、概念。物事を理解するためには必須の要素であり、コミュニケーションの基本であり、思考の元となるものです。
この概念体系は、小さい頃からの学習と経験で巨大なネットワーク構造になっていきます。すべてを自分の学習と経験でまかなおうとすると限界があります。書籍、TV(ドラマ)、映画で補うことができます。つまり、疑似体験するわけです。

また、他者とコミュニケーションするのも役立ちます。
考えの違う人とコミュニケーションすると、獲得した概念体系の修正や新たな関係性(ネットワーク)を追加することができます。

以前、コミュニケーションしているときに、本当にわかり合えているのかどうかという疑問を抱いた記憶があります。これは、まだ答にはたどり着いていません。適切な言葉の応酬ができていないからかもしれません。

最近、書籍を読まなくなってきましたが、この書籍をきっかけに、また、読み始めようと思います。失われつつある言葉も含めて、習得し、周りに広めていきたいと思います。

東京都の知事・副知事コンビは、どちらも作家出身ですが、タイプは違うような気がします。感覚派と分析派。それはともかく、新しい時代を創っていく先陣を切っていただけるとうれしいです。

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内容メモ
・ファクトベースの説明する技術は要チェック!
・現代でもいろいろなタイプの「黙契」があるのかもしれない。

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言語技術とは何か
便所飯

自分と違う存在という「他者」の認識が無ければ、コミュニケーションとはいえない。



自分を説明するとき、他者と自分の関係を考えるとき、まず空間と時間で自分がどこにいるのか、相手はどうか、そういう座標軸を持つことがコミュニケーションの前提として必要なはずだろう。



世界をとらえる道具は何か?それは「言葉」に他ならない。



世界のグローバル化に対するためには、言わずもがなの仲間内のコミュニケーションではなく、価値観の異なる相手と対話により問題を解決することが求められているのです。

そのためには、まずは、基礎となる言葉の技術、言語力を身につけることが何より大切なのです。

<言葉の力>再生プロジェクト活動報告書


なぜ、たくさん本を読まなければならないか?
本は他者だからだ。
1冊の本を読むことは、2から3時間かけて、他者が述べていることを我慢して聞いているのと同じである。
他者がわからない人とコミュニケーションはとれないし、本を読まないまま大人になると、他者をかかえこむことができず、自分のことしかわからない人間になる。



ドイツの国語教育事情
生きていくためには言語技術は必須のものと思われているからだ。
「なぜ?」という問いに対して、「なぜならば」という答えを10個くらいは考える。
そこで、初めて、論理的な文書ができてくる。
当たり前のこととして訓練されている。



絵画を見たときに、形容委的表現は極力使わない方が良い。
ファクトを並べていく。



最近の若い人がよく言うような「ビミョー」とか「ふつう」とか、「ええまあ」というしゃべり方をしていると、このような場面でしっかりと自分の言葉で説明することができないのだ。



物語を読む技術
・物語の構造
・視点を変える技術




書店は図書館と違う。書店はつねに「現在」を売っているのだ。


霞ヶ関文学、永田町文学


ファクトファインディングの重要性
ファクトファインディングとは、相手側が隠している情報を開示させていくことだ。



黙契
日本に防衛負担を求めるアメリカ
その声に応えようとする自民党
非武装を叫び続ける社会党
この三者の間に黙契の関係ができあがっている。反発力では無く、相互の不思議な親和力が作用し合っている。
アメリカは、日本が「固有の自衛権を行使」することができないことを知っている。
政府・自民党もアメリカから購入した兵器を実践で使用すること予期していない。
非武装中立の社会党も日本の戦力が抽象的なものにすぎず、役に立たないことを承知している。
国難は存在しない
それに伴う葛藤も消滅した
日本にはリアルはない。
戦後の日常性とはフィクションであり、あたかもディズニーランドのような世界なのだ。」

未来型読書論
電子書籍ユーザーは、「読書家」だ。
若者の活字離れの対策にはならない。
電子的な手段で情報を入手する習慣は若者にも浸透している。
書籍を電子化しなければ、ますます、活字離れが進む。

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